小酒井不木 「紅色ダイヤ」

これまた気になる出だしだ。

これから皆さんに少年科学探偵塚原俊夫君を紹介します。俊夫君は今年十二ですけれど、大人も及ばぬ賢い子です。六歳の時、三角形の内角の和が二直角になるということを自分で発見して、お父さんをびっくりさせました。尋常一年のとき、菜の花や股のぞきする土手の児(こ)ら という俳句を作って、学校の先生をアッと言わせました。尋常二年の頃にはもう、中学卒業程度の学識がありました。

駒澤大学の電車の広告に、「我慢していた」「思いっきり」「する」で作文せよというものがあった。「我慢していた投資を再開し、思いっきり損をする」と考えて一人ほくそ笑む。

中央区役所に行って戸籍謄本等を取り、宮前区役所に急ぐ。田奈の人身事故で田園都市線が溝ノ口で止まったので、登戸まで出てタクシーで区役所へ。家で食事した後、3時に歯科へ。

東京駅で中学の同窓生と会う。27年や20年ぶりの者もいた。馬鹿話で盛り上がる。