グレゴリー・ソコロフを追いかけて (下)

そしてソコロフ登場。妻の練習しているパルティータが最初だった。次はブラームス、後半はシューマン。地味な曲ばかりで後半はビールを飲んでいたこともあり気持ちよくなってうっかり寝てしまった。アンコールは親しみやすい曲で、本人もノリノリでかなり沢山(5−6曲)小品を弾いた。いつもソコロフの演奏は感動するが、今回のバッハは感動しなかった。ボキャブラリーが貧困でうまく言えないが、透明感のようなものが欠けている(音というより間合いというか雰囲気?)ような感じがした。シフのCDを聴いたときもしっくり来るものがなかったので、単に僕の好みではなかっただけかもしれない。アンコールの時に前の席の人がいなくなったので、前に座ったら余りの音の違いに驚愕した。感動できなかったのはそこらへんにもあるのかもしれない。

帰りは3人でトラムできりんさんの家に行く。降りる時に車内に手袋を落とした人がいたので、扉が閉まる前に放り投げてあげた。1日1膳ではなく1善だ。

きりんさんの家に1晩ご厄介になる。先に帰宅していたらくだ氏と4人で軽く飲む。明日会社なのに夜更かしさせてしまった。ぺんぎん君の部屋を借りて快適に就寝。