英会話革命 by 島田裕之

高校のときに留学することが決まり、藁をもすがる思いで門を叩いたのが、豊島区南長崎のマンションの一室にあった島田英会話研究所。毎月のイングリッシュジャーナルの広告に、1ヶ月でFENが聞けるようになるとあったからだ。早速買わされた英会話革命なる本に従い、持参したタオルを絞りながら、picnicと発音する。その発音はピ・ニィッであり、それに合わせてタオルを絞るのだ。これを英会話体操という。その後でFENをただ聞くのだが、ちんぷんかんだった。レッスンが終わって、島田裕之先生に、どういう内容の放送だったのか質問したが、こたえがなかったので、2回で止めた。FENが聞けるようになるとはうたっているが、わかるようになるとはうたっていないのだ。ただ、母音にいちいちとらわれず、一つの音節を一気に発音しなさいということは発音の基本ではあると思う。まあ、doorをドーと発音すると黒人っぽくなるけど。

その後に通った渋谷にあったJPSアカデミーは外国人講師が会話を教え、日本人講師が文法を教えるというオーソドックスなパターンだった。英人教師の独りがLeicester出身で、Oレベルだということや、外国人講師によると校長は英語があまり話せないということを記憶している。その校長はその後英語の本を書いて結構売れたそうである。それまたびっくり。

朝は日本の友人に教えてもらった池袋の建武堂に電話をして空手の帯の取り扱いがあるかどうかを訊く。ハンディマン・忍者氏の娘の帯を買うため。刺繍もしてくれるそうで有り難い。

昼は銀行へ行き、家の保険を購入。担当の銀行員がインドのコールセンターに電話をしていたが、お互いに話が通じなかったようで時間がかかってしまった。母国語でもこういうことがあるのだ。新しい住所3F1(英国でいう3階のフラットナンバー1の意味)を伝えるときに、F for Freddieと言っていたが、保険証書に3F for Freddie 1と書いてあったら笑える。

ポートフォリオモニターのスプレッドシートを一応完成させる。メリルの投資家サーベイの入力も済ませ、ホリディの準備は万端。日本株は日立やNTTなどが上がっているので(義母に会うのでラッキーだ)バリュエーションから買う向きが増えているのだろう。しかし一時帰国にあたり、更に日本株を減らしておく。

夕飯は餃子王にふらっと入ってしまう。

一時帰国の準備をする。母の日の土産なども忘れずに。母の日などは全世界で同じ日にすればいいのに。ついつい忘れてしまう。