独り立ち

突然仕事のパートナーからお茶に誘われた。なんとなく大きな話であることは想像できた。そして彼が年末にファンドマネージャーを引退することを聞かされた。僕のオプションは二つ。ここでファンドを清算するか、独りで続けるか。もちろん続けるしかない。就職先がないというのも理由だが、この仕事をやりたくて長い間の失業期間を耐えしのんできたわけだし。というわけで、彼は株主兼相談役の形で残ることになりそうだ。彼は3週間アメリカに休暇で行っていたが、その間にいろいろ進路を考えていたようだ。元来スイス国籍を保有しているので、来年からはスイスにいくとのこと。彼の個人的な財政問題や、今間借りしているオフィスの移転に伴う、レントの高騰が主な原因だ。もともと独りで仕事をするのは慣れているし、自由度が増すのは好ましいが、独りで運用する場合はマーケティング上は好ましくないだろう。経済的に余裕ができたらアナリストを雇わなくてはいけなくなるだろう。

夜はひとりの夕食。パスタを茹でてめんたいこソースをからめるだけ。パートナーは同僚とイタリアンに行ってきたようだ。今日の出来事を早速報告。彼女の支えがとても心強い。