400ポンドのスピーカーケーブルとTord Gustavsen Trio

妻がリージェンツパークをジョギングする間に、カフェで勉強。

昨日から泊まりに来ている台湾人の友人がスペアのスピーカーケーブルを使えという。僕の既存のケーブルもQEDのシルバーのアニバーサリー何とかというやつで結構値は張ったのだが、彼いわく全然違うそうだ。値段を訊いてびっくりする。何と400ポンド!はたして、システム(NADのアンプとCDプレイヤーとミッションのフロアスピーカー)全部で500ポンドちょっとだったと思うので、スピーカーケーブルにそれほど費やす意味があるのかどうかわからないが、行為に甘えてみる。交換すると、「どうだ」と言わんばかりだが、昼間なので違いがわからず、彼をがっかりさせてしまった。

昼過ぎに日本から出張で来ている妻の友人が来て、4人で妻の料理を食べる。彼の妹が公務員試験の1次試験に合格したというので、おめでとうコールをする。146倍だったそうだ。5人にしぼられたようだが、そのうち採用は1人だけだそうだ。まさしく狭き門。ここまでくれば妻も言っていたが後は運だろう。数日後の2次試験がうまくいくことを祈る。

4時に妻とOxfordへ向かう。Tord Gustavsen Trioのコンサート。静寂を楽しむタイプのジャズなので、緊張を強いられ、居心地がよくなかった。Tord Gustavsenはとても神経質そうなオタクっぽい人だった。音楽によく性質が現れていると思う。

終わってすぐに駅に早足で行き、ロンドン行きの電車に乗る。車中勉強していたのが、途中で乗ってきたちょっと軽めのインド人姉妹が、独身の男と会話をするときの黄色い声にいらいらしてしまい能率が悪くなった。

家でTord GustavsenのCDをかけた時に友人のスピーカーケーブルの威力が初めてわかった。