いやな思い

朝日が差し込み、暑くて早起きしてしまった。3人で温泉に入る。一人で先に上がろうとしたらエレベーターの前で年配の女性に、「あなたたち3人はうるさい。私たちの健康に悪いので、騒ぐべきではない」と言われた。僕は騒いだことも記憶にないし、その女性も周りにいた見覚えがないので、「そうは思わない。なぜあなたはそのようなことを言うのですか?私たちがどこで騒いでいたと言うのですか?」と訊くと、「外でも中でもだ!」という返事が返ってきた。血圧がかなり上がってしまった。パートナー曰く、オーストリー人だろうとのこと。エレベーターでドイツ語を話していたので納得が行くと同時に、数年前にウィーンのコンサートホールで視界がさえぎられると言う妙な言いがかりをつけられたことを思い出した。かつてのオーストリー・ハンガリー帝国の国民なのでプライドが高く、日本人というかアジア人は黄色いサルにしか見えないのだろう。

朝食を食べて、バラトン湖に沿って東に向かう。途中で小さな山に登ったり、ワインで有名なところでランチをした。その後Kの住んでいる町に行き、Kを降ろして、一路空港へ。途中で道に迷ったものの、何とか無事にレンタカーを返却し、チェックイン。パートナーは別のターミナルへ向かい、ロンドンへ。

この日は1日中お腹の調子が悪くKにもらった正露丸でなんとか持ち直した。

僕はプラハ経由でエジンバラへ、カズオ・イシグロの読書がはかどった。